NYダウ関連ニュースなどでよく聞くフレーズにこんなものがあります。
- アメリカのNYダウ(ダウ平均株価)が史上最高値を更新。
- NYダウが新型コロナウイルスによる暴落前の水準まで回復。
こんなニュースを聞くたびに、FXトレーダーもNYダウに投資・トレードしたい、稼ぎたいと思いますよね?
新型コロナウイルスはまだ完全に収束していませんが、NYダウは上昇し続けています。日本でも、NYダウやアメリカ株を投資・トレードする目的で新規に証券口座を開設する人が年々増えていると言います。
実は、XMなどの海外FX証券会社のMT4/MT5では、FXと同様にNYダウもトレードできるので、海外FXユーザーはすぐにNYダウのトレードを始めることができるんです。
この記事では、NYダウとはそもそも何か、現物と先物の違い、NYダウをXMでトレードする方法やおすすめトレード方法などを解説します。
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XMでNYダウ(US30)をトレード
ここでは簡単にNYダウの概要や過去のチャート、おすすめの投資・トレード方法について解説します。
また、XMでNYダウ(US30)をトレードする上で重要な現物・先物の2種類についての違いについても見ていきましょう。
NYダウ(US30)とは?
NYダウ(US30)とは、NYダウ工業株30種のこと。
アメリカのダウ・ジョーンズ社によって開発されたアメリカの代表的な銘柄の株価指数です。NY株式市場に上場された代表的な30社の優良銘柄で構成されています。
NYダウの代表的な企業は、アップル、マイクロソフト、アメリカン・エキスプレス、ゴールドマン・サックスなど。工業や製造業だけではなく、ITや小売、金融など幅広い業種の企業で構成されています。
例えるなら、日本の日経平均225のアメリカ版とも言えます。
もっとも、日経平均225がアメリカのNYダウなどを参考にして作られたものですが。
一般的に日本では、単にNYダウといえばダウ工業株平均30種(US30)を指しダウ平均株価とも呼ばれます。
NYダウの歴史(1990年~2020年)と魅力
NYダウのチャートを振り返ります。
まずは、NYダウの月足チャート(1990年~2020年現在)
今まで日経平均や日本株しか売買してこなかった人は驚くかもしれませんが、NYダウやアメリカ株はずっと右肩上がりの成長を続けています。2001年のドットコムバブル崩壊(ITバブル崩壊)や2008年のリーマンショックなど歴史的な大暴落は何度もありましたが、暴落を乗り越えて成長し続けています。
ちなみに1990年は3,000ドルで2020年10月は28,000ドルなので、30年間でおよそ9倍まで成長。
このチャートからわかるように、NYダウは長期ではずっと上昇していることがわかります。
長期トレンドが安定して上昇していることがNYダウの大きな魅力ですね。
次に、2020年の日足チャートを振り返ります。
2020年2月には史上最高値の29,551ドルを記録し、30,000ドルが目の前になりました。
しかし、2月24日に新型コロナウイルス流行の懸念から暴落が開始し、3月23日には年初来安値の18,213ドルまで下落しました。1か月間の短い期間で、ほぼ10,000ドル(30%以上)の暴落。
しかし、3月23日を境に上昇トレンドに転換し、2020年10月まで上昇を続けています。
2020年の暴落のように、一度トレンドが発生すると大きなトレンドになりやすい、トレンドが継続しやすいのも、NYダウのもう一つの魅力です。
NYダウの投資方法
NYダウのチャートを振り返ってみると、NYダウには2つの投資・トレード方法があることがわかります。
- 超長期投資・インデックス投資:長い間上昇トレンドなので長期で保有する。
- 短期トレード:短期の上昇/下落トレンドが発生したら、短期間の買い/空売りで利益を上げる。
NYダウの超長期投資は、安定して利益につながるのが大きな魅力です。
トレードのテクニカル的に難しいところはなく、長期投資は投資初心者や投資未経験者にもおすすめできます。
このようにNYダウなどの株式指数への長期投資は、インデックス投資とも呼ばれています。
日本には現在、つみたてNISAというインデックス投資に向いている制度があるので、この制度を使ってNYダウやS&P500などのアメリカ株式指数を超長期投資・インデックス投資をするのが一つのセオリーです。
反対にNYダウの短期トレードは、FXと同じくテクニカル的に難しいところはありますが、短期間で大きな利益を稼ぎ出せるのが最大の魅力です。
一度トレンドが発生したら、値動きやボラティリティの大きさはFXよりも大きいです。
例えば、2020年2月末にNYダウを空売り(ショート)していれば、莫大な利益になっていました。この期間、ドル円など為替はさほど反応していません。
株式投資やFXなどで大きな利益を目指す個人投資家やトレーダーは、NYダウの短期トレードがおすすめです。
なお、本記事のメインテーマであるXMでNYダウをトレードする方法は、後者の短期トレードに該当します。
NYダウの現物と先物
NYダウなどの株式指数には、現物と先物の2つがあります。
現物とは?
まず、現物(げんぶつ)とは、現在の価格で売買するのが特徴で、お金を払うのと同時に実物(現物)を受け渡しをする取引です。私達が普段お店でお金を払って商品を受け取るのも広い意味で現物取引と言えます。
代表的な現物取引は、株や投資信託、ETFなどの投資です。超長期投資やインデックス投資も現物取引になり、NYダウ現物は、NYダウ構成銘柄の現在の株価の平均から算出されます。
先物とは?
先物(さきもの)とは、現在の価格ではなく将来(未来の決められた日時)の価格に対して売買することを約束する、という取引です。この際、商品や実物の受け渡しは行いません。
将来の決められた日時(例:数か月後の〇月〇日)に、〇〇円(ドル)で商品を買う(受け取る)権利を売り買いする、とも言えます。
代表的な先物取引は、原油や金、小麦やトウモロコシなどの商品先物取引です。
指数先物と呼ばれています。指数先物は取引所に上場されているので、株やFXと同様に証券会社を通じて金融商品として売買することができます。
なお、先物なので「決済期限」があります。
返済期限になったら例え先物を保有中でも、NYダウ現物と同じ価格で売却して換金しなければならないので注意しましょう。
XMのNYダウ(US30)現物と先物の違い
XMのNYダウ現物と先物の違いは下記の表のとおりです。
現物:US30Cash | 先物:US30-DEC20 | |
最低スプレッド | 2.8ドル/1ロット | 6.0ドル/1ロット |
スワップ | あり | なし |
配当調整金 | あり | なし |
決済期限 | なし | あり(3月,6月,9月,12月の第3金曜日) ※DEC20が直近の決済期限を示す |
レバレッジ | 100倍 | 100倍 |
取引時間 | 月8:05~土6:50 早朝1時間はメンテナンスで取引不可 | 月8:05~土6:50 早朝1時間はメンテナンスで取引不可 |
おすすめのトレード | スキャルピングやデイトレードがおすすめ | 数日~数か月保有のスイングトレード 短期トレードがおすすめ |
※1ロット=1NYダウ=およそ28,000ドル
※2020年10月時点でのデータ
スプレッド 現物のほうが先物よりも狭い
NYダウ(US30)にもFXと同様にスプレッドがあります。
スプレッドは買値と売値の価格差のこと。
スプレッドは、現物のほうが先物より狭いです。
そのため、短期間に何度もトレードする場合は、スプレッドの狭い現物のほうが有利と言えます。
スワップ 現物はロングもショートもマイナス
NYダウ(US30)現物を保有している場合、早朝のメンテナンス時間にスワップを徴収されます。
ちなみにロングもショートもマイナススワップです。
スワップが発生する時間は、日本時間の7:00AM (サマータイムは6:00AM)
水曜日から木曜日に移るときは、3日分のスワップが発生します。
調整配当金
NYダウ(US30)現物をロングしている場合、調整配当金がもらえます。
現物の株やETFを保有していると配当金がもらえるのと同じ理屈です。
調整配当金は毎日異なります。
なお、現物をショートしている場合、同じ額の調整配当金が徴収されます。
先物の決済期限
NYダウ(US30)先物には3か月に1回の決済期限があります。
例えば、NYダウ(US30)先物は「US30-DEC20」というように表記されています。
これは、DEC20=December20=12月20日に決済されるという意味です。
ちなみに、先物取引の決済日をSQ日と呼びます。SQ日は先物の種類によって異なります。
アメリカの株式指数先物(NYダウ先物、ナスダック100先物、S&P500先物)のSQ日は、3月、6月、9月、12月の第3金曜日と決められています。
US30の後ろに、DEC(12月)、MAR(3月)、JUN(6月)、SEP(9月)が表記されます。
先物をトレードするときは決済スケジュールを必ずチェックしましょう。
取引時間 早朝にメンテナンス時間
NYダウ(US30)は現物も先物も原則、平日の24時間取引可能です。
- 月曜日~木曜日:8:05AM~翌6:15AM
- 金曜日:8:05AM~翌6:50AM
サマータイム時(3月~11月)はー1時間する必要があります。
また、早朝の7:00AM~8:00AM(冬時間)の時間帯はメンテナンス時間でNYダウ(US30)の売買はできません。
(早朝は、世界の主要な金融市場ではオセアニア市場しか開いてなく、取引や値動きはほとんどありません)
NYダウ(US30)現物と先物のおすすめのトレード方法
- 現物:1日で完結するトレード(例:スキャルピングやデイトレード)がおすすめ
- 先物:数日~数か月保有するスイングトレードがおすすめ
現物の場合、スプレッドが小さいこと、早朝にマイナスのスワップが発生することから、早朝をまたがないトレードすなわちスキャルピングやデイトレードなどの超短期トレードがよいです。
なお、24時間取引できるといってもFXと同様に、NYダウも時間帯によって出来高や値動き、ボラティリティが異なります。NYダウ(US30)は、NY株式市場(23:30~翌6:00(冬時間)または22:30~翌5:00(夏時間))が開いているときが最も活発に売買されます。
NYダウ(US30)でデイトレしたい場合は、この時間帯の開始直後を狙うとよいでしょう。
先物の場合、スプレッドはやや広いものの、マイナスのスワップポイントが発生しないことから、数日~数か月保有するスイングトレードがおすすめです。
先物は決済期限が3か月ごとにあるので、決済日前後でポジションを持ち直すようにしましょう。
NYダウの取引ロット
XMのMT4とMT5では、NYダウ(US30)の最低/最高取引サイズが異なります。
- MT4:最小1ロット~最大12500ロット
- MT5:最小0.1ロット~最大40ロット
このサイズは現物でも先物でも同じです。
必要証拠金の計算方法
NYダウ(US30)の必要証拠金計算式は以下のとおりです。
必要証拠金=取引ロット数×市場価格÷レバレッジ
XMでは、NYダウの最大レバレッジは100倍です。
また、1ロットはNYダウ1指数です。すなわち、1ロット=約28,000ドル=約300万円。
MT5は、0.1ロットから取引できるので証拠金3,000円ほどで取引できる計算です。
そのため、XMの口座に3,000円+αを入金しておけば、NYダウを取引できてしまいます。
MT4は、1ロットからなので30,000+αの証拠金が必要です。
1ロットよりも小さいサイズで取引したい場合は、MT5口座を開設しましょう。
関連記事:XMのMT5口座を新規開設する手順とトレード開始までの3ステップ
損益計算方法
NYダウ(US30)の1ロット=28,000ドル=約300万円なので、損益計算方法は下記のとおりです。
- NYダウが10ドル動くと、1ロット保有の場合、10ドル(1,050円)の損益
- NYダウが100ドル動くと、1ロット保有の場合、100ドル(10,500円)の損益
XMでNYダウ(US30)をトレードする方法
NYダウ(US30)はXMのMT4/MT5で取引できます。
XMのFX口座(スタンダート口座、マイクロ口座、ゼロ口座)で取引できるので、すでにXMでFXトレードをしている方は新たに口座開設する必要はありません。
NYダウ(US30)の取引方法は、FX通貨ペアのチャートを表示してトレードする方法と同じです。
トレード方法は同じなので、NYダウ(US30)をMT4/MT5で表示させる方法を紹介します。
1.MT4/MT5を起動
2.通貨ペアリストからNYダウ(US30)を選択
MT4/MT5のメニューバーから「表示」→「通貨ペアリスト」をクリックします。
現物の場合、CFD Cash→「US30cash」を選択し、右側の表示をクリック
先物の場合、CFD Future→「US30-DEC20」を選択
これで、通貨ペアリストにUS30Cash(現物)と、US30-DEC20(先物)が表示されます。
3.NYダウ(US30)のチャートを表示
メニューの「ファイル」→「新規チャート」をクリックします。
CFD Cash → US30cashが表示されていますので、クリックして新規チャートを作成します。
(先物の場合はCFD Future → US30-DEC20)
これでUS30のチャートが表示されます。
注文方法やトレード方法は、FX通貨ペアと同じです。
まとめ
NYダウの現物と先物の違い、XMでNYダウ(US30)をトレードするおすすめ方法を中心に解説しました。
- NYダウは、アメリカを代表する30の企業の株価の平均
- NYダウは長期で安定した上昇トレンド
- トレンドが発生すると大きなトレンドになりやすいので短期トレードがおすすめ
- 先物は決済期限がある
- NYダウ(US30)現物はスキャルピングやデイトレード、先物はスイングトレードがおすすめ
XMでは為替とNYダウなど同じ口座内でトレードできるので資金管理が容易です。国内FX業者だと口座を分けられてしまったりと管理が大変ですからね。
NYダウやS&P500などハイレバレッジでトレードされたい方は、海外FX業者のXMがおすすめです。