XMは、スマホアプリのMetaTrader4(MT4)/MT5でいつでも簡単に外出先でも注文することができます。
MT4/MT5は、パソコン用だけでなくスマホやタブレット専用のアプリが無料で提供されており、パソコン版同様に簡単に操作・注文することができます。
しかし、初心者の方はMT4/MT5スマホアプリでトレードする際に見慣れない言葉が出てくるので戸惑うかもしれません。(Buy/Sell Stop Limit、ストップロス、テイクプロフィット、ストリーミングなど)
今回は、スマホアプリのMT4/MT5で注文する基本的な方法(成行、指値、逆指値)や決済方法を、FX初心者にもわかりやすく解説します。
成行、指値、逆指値注文とは?
まずは、成行、指値、逆指値注文について簡単に解説します。
- 成行(なりゆき):今すぐに買う/売る注文
- 指値(さしね):指定した価格になったら買う/売る注文
- 逆指値(ぎゃくさしね):指定した価格以上で買う、または以下で売る注文
成行注文
成行注文は、今すぐにこのタイミングで売買したいときに使います。
スキャルピングやデイトレードなどモニタをずっと見ながらトレードする場合は、成行注文だけでもトレードできます。
指値注文
指値注文は、少しでも安い価格で新規に買いたい、または少しでも高い価格で新規で売りたいときに使います。
また、この価格に到達したら利益確定したい、といった決済の注文としても使われます。
逆指値注文
逆指値注文は「この価格以下になったら損切りしよう」といったように損切り注文のときに使われることが多いです。
また、この価格以上になったら(このラインを越えたら)新規で買おう、といった新規の注文として使うこともあります。レンジを抜けてトレンドが出た場合など有効です。
今すぐ売買したいときは成行注文、指定した価格でより有利なレートで売買したいときは指値注文や逆指値注文を使うと考えていただければ大丈夫です。
MT4/MT5スマホアプリで新規注文する方法
次に、MT4/MT5スマホアプリで新規にトレードする方法を解説します。
注:iOSのMT4の画面で解説していますが、操作方法はAndroidのMT4やMT5でも変わりません。
MT4/MT5アプリで成行注文する方法
STEP1 トレードをタッチして注文画面を立ち上げる
下記2つの方法のどちらかで注文画面を立ち上げます。
- 気配値からUSDJPYなど取引したい通貨ペアを選択→「トレード」をタップする
- チャート画面右上の「トレード」をタッチ、または画面をタッチして「トレード」をタップする
STEP2 通貨ペアやロット数などを入力する
- 通貨ペアを選択(例:USDJPY:ドル円、EURUSD:ユーロドルなど)
- 今回は成行注文なので、ストリーミング注文(成行注文を意味する)を選択
- ロット数(通貨の枚数)を選択
1ロットあたりの取引単位は証券会社や口座によって異なるので、取引前に忘れずに確認しておきましょう。
XMの場合は、各口座タイプの取引単位は下記のとおりです。
- マイクロ口座:1ロット=1,000通貨、最小取引単位0.01
- スタンダード口座:1ロット=100,000通貨(10万通貨)、最小取引単位0.01
- Zero口座:1ロット=100,000通貨(10万通貨)、最小取引単位0.01
また、注文と同時に「ストップロス(損切り注文)」や「テイクプロフィット(利益確定注文)」、「スリッページ」も設定することができます。(後に解説します)
STEP3 「売」または「買」をタップして注文する
売り注文(ショート)したい場合は「売」を、買い注文(ロング)したい場合は「買」をタップしましょう。
タップした瞬間に注文が成立します。
これで新規成行注文が完了しました。
MT4/MT5スマホアプリで指値・逆指値注文する方法
新規で指値・逆指値注文をする場合も成行注文と同様に、STEP1の注文画面を立ち上げて通貨ペアとロット数を選択して注文します。
MT4/MT5や海外FX証券会社では、指値・逆指値注文が英語で表記されています。
最初は少し戸惑うかもしれませんね。
- Buy Limit:指値買い 〇〇円(ドル)で買い
- Sell Limit:指値売り 〇〇円(ドル)で売り
- Buy Stop:逆指値買い 〇〇円(ドル)以上になったら買い
- Sell Stop:逆指値売り 〇〇円(ドル)以下になったら売り
上記4種類の注文を選択すると「価格」が表示されるので、注文したい価格を入力します。
指値/逆指値注文の「有効期限」を設定することもできます。
有効期限は、注文が本日限りなのか日付と時間の指定ができます。
注文や価格を入力し終えたら「発注」をタップして、新規の指値・逆指値注文を発注しましょう。
これで指値・逆指値注文の完了です。
指値・逆指値注文は、指定した価格になったら注文が成立します。
新規注文と同時に、利益確定または損切りの決済注文を方法
新規注文と同時に利益確定や損切りの注文を予約することも可能です。
例えば、ドル円を105.00円で新規成行注文で買うと同時に、106.00円で利益確定で売る、104.00円以下になったら損切りで売る、という決済注文を予約しておくことができます。
注文画面で、「ストップロス」に損切りの価格を、「テイクプロフィット」に利益確定の価格を入力します。
ストップロス(損切り)とテイクプロフィット(利益確定)の注文は必須ではないので入力しなくても良いですし、どちらか片方だけ注文するという形でも大丈夫です。
スリッページとは
スリッページとは、注文した価格と実際に約定した価格との間に生じる差(ズレ)をいいます。
普段はスリッページはほとんど発生しません。どういうときにスリッページが発生するかというと、指標発表や要人発言のイベントなどで相場が急変してスプレッドが広がっているときにスリッページは大きくなりやすいです。
成行注文の画面で、スリッページを0.03と入力すれば、0.03よりも大きなスリッページ(ズレ)が生じる場合は注文が約定しない(注文が成立しない)となります。
スリッページを空欄にすると、スリッページに関係なく注文が約定します。
指値・逆指値注文は指定した価格で注文するので、スリッページは基本的には発生しません。
なので、指値・逆指値注文にはスリッページの設定欄がありません。
成行注文のみスリッページが設定できます。
スリッページが大きくなりそうな相場でのトレードは注意しましょう
MT4/MT5アプリで決済注文(成行、指値、逆指値注文)する方法
新規で売買したポジションを決済する方法を解説します。
決済注文も、すぐに決済する成行注文と、指定した価格になったら決済する指値・逆指値注文の2通りあります。
成行で決済注文する方法
MT4/MT5アプリ画面下の「トレード」をタップすると、証拠金やポジションの一覧がでてきます。
決済したいポジションを2秒程度長押して、「クローズ」をタップします。(クローズをタップしても即座に決済されないので安心してください)
決済画面が立ち上がります。
「Close with ~」(オレンジ色のタブ)をタップするとすぐ成行で決済注文が成立します。
なお、決済するロットをここで設定することもできるので分割して決済したい場合は活用しましょう。
指値・逆指値で決済注文(利益確定または損切り注文)する方法
指定した価格で決済したい場合、指値または逆指値注文で決済します。
指値は利益確定注文に、逆指値は損切り注文になります。
MT4MT5スマホアプリ画面下の「トレード」をタップすると証拠金やポジションの一覧がでてきます。
決済したいポジションを2秒程度長押して「注文変更」をタップします。
すると注文変更画面(右側の画像)が立ち上がります。
まず、一番上の項目を「注文変更」に選択して、レ点がついていることを確認しましょう。
そして、「ストップロス」(損切りする価格:逆指値注文)と「テイクプロフィット」(利益確定したい価格:指値注文)を入力して、「注文変更」をタップします。
「注文変更」のタブが赤くなったら、注文を受け付けることができます。
最後に「注文変更」をタップすれば、決済注文が完了します。
注文を取り消す方法
新規注文や決済注文(いずれも指値・逆指値注文)を取り消す方法を解説します。
新規注文を取り消す方法
まだ約定していない新規の指値・逆指値注文は、取り消すことができます。
MT4/MT5スマホアプリ画面下の「トレード」をタップすると、オーダーの一覧がでてきます。
取り消したいオーダー(注文)を2秒程度長押して「削除」をタップします。
決済注文(ストップロス/テイクプロフィット)を取り消す方法
決済注文は削除ではなく、決済注文時に価格を設定無し(空欄)にして注文変更することで取り消すことができます。
一番下の「トレード」をタップ→ポジションを長押し→「注文変更」を選択します。
注文変更画面では、一番上の項目を「注文変更」に選択し、ストップロスおよびテイクプロフィットを「設定なし」(空欄)にします。
そして「注文変更」をタップすると、決済注文が取り消されます。
まとめ
この記事ではMT4/MT5スマホアプリから成行、指値、逆指値注文を行う方法を解説しました。
- 成行、指値、逆指値注文とは?
- 新規成行、指値、逆指値の注文方法
- 決済注文の方法
- 注文を取り消す方法
MT4/MT5のスマホアプリではパソコンと同様に、新規注文から決済注文まで簡単にできます。
慣れてくるとスマホアプリのほうがトレードがしやすかったりしますね。わざわざパソコンを立ち上げないでスマホでさくっとトレードできるのでMT4/MT5アプリの方が断然便利です。
便利な分、買いと売りのタップを間違えてしまったりすることも増えるので、その点を注意しながらトレードしてくださいね。